ふるさと

2014年8月20日

先週,里帰りをしてきました
目的は、高齢で介護が必要となった両親と妹夫婦が一緒に住むこととなり、誰も住まなくなった小さな漁村にある実家を処分しなければならなくなったためです

上京して37年、家庭を持っての東京生活を送る私にとって、帰るべきところが無くなるとは考えもしませんでした
ですから、生まれ育った実家をいざ手放すとなると複雑な思いがします
また、原発事故と津波でもう一つの故郷であった妻の実家を失ったことが、更に自分の実家を失うことへの寂しさを増幅するのだと思います
ただ、救いはその実家を親戚が譲り受けてくれることになりそうです

メディアでも取り上げられましたが、今、日本中に830万戸の空き家があり、管理するも者もいなくなり朽ち果てていることが社会問題となっています
人口減少、少子高齢化、大都市集中による地方の過疎化等が拍車をかけています
我が家と同じような状況で、やむなく手放すケースも多いのだと思います

これは地方のみならず、大都市でも、どのように空き家対策を進めていかなければならないかという問題に直面しています
この問題を解決すべく国もようやく動き始めました
杉並でも昨年、空き家に関する調査によって区内の実態が明らかになってきました

これから、本格的に知恵を絞って取り組むことになると思います

写真は実家のそばにある廃屋です
幼い頃、村に唯一あったお店で、お菓子や文房具を買いに行っていたところです
なんとも悲しくなります

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