初訪問

2007年12月14日

富士山
富士山

和田中学校へ

なにかと話題になっている、和田中学校を初訪問してきました

これまで何度か訪問のチャンスはあったのですが実現しませんでした

先日、たまたま教育委員会に来ていた藤原校長と懇談する機会があり、話が盛り上がる中、学校現場を見せてもらうことになりました

今年度で任期が終わるということもあり、校長が講師の「よのなか科」を一度視察したいと思っていましたので、いい機会となりました

翌日が授業ということで、早速学校へ伺いました
私以外にも教育機関やマスコミ関係者が数名視察に来ていて、ユニークな取り組みへの関心の高さが伺えました

授業内容は「宗教」についてでしたが、単に歴史や内容を教えるものではなく、個人として宗教をどうとらえるべきか、また、自分にとって必要か否かを否定もせず肯定もせず生徒たちの内面から、ありのままの思いを引き出すというおもしろい内容でした

中でも「宗教は弱いものが頼るものか」という問いに対して、生徒の9割近くが「そうではないと思う」との方へ挙手したことには正直驚きました

宗教そのものというよりも宗教心、信仰心を持つことの大切さを大人以上に感じていることを嬉しく思いました

実は、藤原校長と教育論について話しているとき、教育を含め現代日本の様々な問題は、信仰心、宗教心が失われた結果だということを個人的な意見として述べたばかりでした

他人を尊敬し信頼すること、ものを大切にすること、自然を慈しむこと、それらは古来より日本人の信仰心によって生活の中で当たり前にあったものですが、合理的で便利さを求めるうちに、いつの間にか失われつつあります

大人たちが忘れてしまったものを子どもたちの中から引き出そうとする「よのなか科」の取り組みの一端に触れることができたことは、有意義なことでした