身近な問題 その2

2002年12月23日

商店街ファイト!

師走のあわただしい中ではありますが、地域の商店街の方々とお話をさせていただく機会も増えてきました。そこで、お店を経営していく上でかかえている幾つかの問題を伺うことができました。

まず、チェーン展開する大手小売店の進出です。
お客様が減っていくだけでも大変なことですが、チェーン店では年中無休、営業時間が朝早くから夜遅くまでと長いため、対抗するには休みを減らし、営業時間を延長せざるを得ないとのこと。しかも家族だけでやっている場合には本当に大変だとのことでした。
さらに大きな問題が後継者問題です。跡継ぎと期待されたご子息が、家業以外の仕事に就き、経営者の方の高齢化により営業を続けることができなくなっています。

そうすると、
将来のための積極的な改装等の設備投資ができない→
お店に魅力が無くなる→
客足が遠のき売上が落ちる→
しかたなく店をたたんで大手チェーン店に貸す→
商店街としての独自性と活性化が失われてしまう。
少々乱暴な論理に聞こえるかもしれませんが、古くからある商店街で実際に起きつつあることです。

このような現状の中、活性化を図ろうと商店会としても様々な取り組みはしているものの、状況は厳しいとのことでした。

この不景気の中で、「少しでも安いものを」という切実な思いは消費者の一人である私も同じ。でも、チェーン店では味わえない(失われつつある)日本文化の良さが商店街には残っていると思います。人情味の厚い八百屋のオヤジさん、威勢のいい魚屋のお兄ちゃん、シャキシャキした肉屋のおかみさん・・・どのお店もコストを削減し、少しでも安くて良いものを、と努力されています。
微力ですが、商店街を中心とした地域振興に取り組み、これまで地域に密着し私たちの生活を支えてくれた商店街の温かさを、皆さまと一緒に何とか守っていきたいと思います。
皆さまのご意見をお寄せ下さい。