さて、これからどうするか

2010年8月20日

すぎ七寄席
すぎ七寄席

けやき寄席

地域のみなさんが始めた寄席を手伝うようになって、7年ほどになります

テレビでしか見ることのなかった落語をナマで見て聴くことのできる面白さを知って、しっかりハマッてしまいました

文化芸術に関わる中で、日本の伝統芸能はどうしてもはずせません
言葉の持つ力を伝える落語は、本当に面白いと思います

自分の住む街のみなさんに本物の落語を楽しんでもらえればと、活動してきました
商店街寄席、学校寄席などをおこなって多くの皆さんに喜んで頂いていますが、まだまだ地域に根ざしたというところまで至っていません

昨日、これまで活動を共にしてきたメンバーで集まり、阿佐ヶ谷という街にもっと定着させるにはどうすればいいのかと議論しました

文化芸術大国フランスでは、文化芸術への関わりは生活の一部であると伺いました
国や自治体が振興策に力を入れているからだと考えますが、そうした環境に恵まれていることは大変羨ましいことです

日本の文化芸術は良くも悪くも商業主義が引っ張ってきました
景気が良くなれば投資の対象となり、悪くなれば真っ先にカットする
企業メセナも税制が足かせとなり、なかなか育っていかないのが現状です

我が杉並は国勢調査のデータを分析すると、文化芸術を生業としている人口は、世田谷に次いで第2位、人口比は渋谷に次いで第2位でした
ただしこれは、国勢調査の職業欄に記載のある方のみです

ご存じの通り、中央線は文化芸術のメッカです
高円寺には多くのミュージシャンが住んでいます
阿佐ヶ谷には若い役者がたくさんいます
荻窪はクラッシックの街

そこで活動している若者のほとんどがアルバイトで生活をしています
つまり、芸術家ということでは名実共に日本一の文化芸術の街だと言えます

4年前に、そうした活動を支援するために文化振興基金を実現させましたが、まだまだ環境を整備する必要があります

私たちがおこなっている、けやき寄席のような小さな文化活動をしっかりとサポートできるような制度も充実させていきたいと思います

さて、芸術の秋に向けて面白い企画を検討中です
詳細が決まりましたら、あらためてお知らせさせて頂きたいと思います