嬉しいこと

2008年2月5日

あるお母さんからの報告

昨夜1本の電話が

「子どもが学校に通い始めました!」と明るい口調で嬉しそうに話す言葉に、なんとも言えない喜びを感じました

“ああ、この仕事をやってよかったな”と思える瞬間でした

約一月ほど前、知人の紹介で不登校に悩む保護者の方から相談を受けました

子どもにとって最良の方法は何かと、一緒になって解決策を探りました

そこで気づいたことは、様々な不信と不安に悩む保護者の方の心でした

これまで不登校の子どもを持つ家庭と関わった経験を話ながら、行き詰まった心を少しづつ解きほぐすことから始めました

そして、たぶん自分の子どもが、再び学校に通い始める可能性があると思えるようになったところから状況が変わり始めたのだと思います

実際、私が直接的にできたことは何もありませんでした

電話の最後に「また不登校にならなければいいのですが・・・」と、これから先の不安を口にするお母さんに
「お子さんを信じてあげてください、お母さんが自信をもたなければダメですよ」と激励しました

今回のケースは、たまたまかもしれません
しかし、これまで何かを因として起こってきた「不登校」という結果の解決のみに焦点をあててきたことについて、深く考えさせられる出来事でした

家庭の問題は、立場上なかなか立ち入りにくいことです
しかし、本当の意味での解決は「子どもが学校に通える学校環境」を作るということだけではなく、「再び不登校にならない家庭環境」を作ることの大切さを忘れてはならないことを実感しました

力の限界はありますが、自分の立場で精一杯やれることをやるだけです

ともあれ、このところの疲れがいっぺんに吹き飛ぶくらい、嬉しい出来事でした